桜島の防災訓練から考えたこと。
1月12日、桜島の防災訓練に参加してきました。
(一緒に同行した後輩がばっちり写っています。笑)
これですよ~これが昨年警戒レベルが4に引き上げられた桜島です。
9月から噴火せずおとなしく見守ってくれていますが、ここ数か月たびたび体感できるような地震の揺れを感じたりちょっとおっかないです。
9:00、桜島フェリーターミナル集合。
留学生の友だちもたくさん来ていました。
桜島の島内につくと、自衛隊のジープが走っていたり、緊急車両、消防団の方々の姿が。空には、ヘリコプターが何台も飛んでいて物々しい雰囲気。
(遠めの写真ですみません…)
私は、避難所の外国人受付のお手伝いで参加しました。
留学生は、片方が母語で、もう片方が日本語の通訳で、という風に役割分担をして受付で自分の情報や困りごとを伝え、私たちがそれをメモするという流れでした。
今回は、国際交流協会がシナリオを作り、各人に配布して行われました。
留学生たちとボランティアからあがった課題と提案としては以下のとおりです。
・「リウマチ」、「糖尿病」など病名は、上手く日本語で説明が出来ない
どこが痛いか絵カード(中国人であれば、ある程度漢字で書けば伝わるそうです)を使って指さしてもらう。
神奈川県の多言語医療問診票サイト|MULTILINGUAL MEDICAL QUESTIONNAIRE
を活用する。18ヶ国語対応は驚き!!
多言語医療問診票とは?
財団法人自治体国際化協会「平成25年度多文化共生のまちづくり促進事業」の助成を受け、NPO法人国際交流ハーティ港南台と公益財団法人かながわ国際交流財団が協働作業を通してリニューアルをしたものです。
・「母語」しか話せない人はどうしたらいいのか(英語はわかっても、ネパール語などは分かる人が少ない)
消防のように、通訳と連携できればいいのですが、なかなか限界があるようなので皆さんと考えたいです。辞書を据え置くというのはいいアイディアかもしれません。
・何を受付で伝えればいいのかわからない
受付で尋ねる内容を多言語でリストアップし、提示する。(マニュアル化)
・大使館や自分の母国に連絡する手段を確保してほしい
インターネットやADSL回線で国際電話が使用できる場所を示した地図と、各国大使館の連絡先を書いたパンフレットを作成し、避難所にて配布する。
見知らぬ国で災害に遭遇した時、おそらく外国人の皆さんは日本人以上にパニックになると思います。鹿児島県は観光立県であり、オリンピックを2020年に控えている今だからこそ、外国人向けの事前の防災準備が必要なようです。
よかったなぁと思う点はここ。
当日参加者に向けて、「カレーライス」が振舞われたのですが、ハラール対応(イスラム教の皆さんでも食べられる)であったこと。
ハラールとは、イスラム法において合法なものの事をハラールといい、非合法なもののことをハラームといいます。そして、最近ではそれ以外のハラールでない物の事を非ハラール(non halal)と称する事もあります。
ハラールとは | NPO法人 日本ハラール協会より
留学生や旅行客の中にも多くいらっしゃると思うので、とても親切だなぁとなんだかうれしくなりました。
また、桜島での防災訓練では多くの高齢者の方が参加しており、
足腰の悪い高齢者を外国人も一緒になって助けてあげよう!
という呼びかけが心に残りました。
外国人言えど、地域に住む大切な住民であるという意識、協働しようとする心がまずは必要なのではないかと感じました。
鹿児島にはたくさんの外国人が住んでいます。
外国人・日本人双方にとって安心で住みやすい街になるように、微力ですが自分にできることを精一杯頑張りたいと思った一日でした!